ハッカスプレーの納品へ
来ていただいたついでに、
お爺ちゃんの昔話を聞く。
+
スプレーの使い方補足。
→飲み物に一吹きでハッカ飲料。
乗りものやお酒の酔いをやわらげ、胃もたれにも。
→凝っていたい筋肉、関節に
シュッとして軽くもみ込む。
肩こりがヒドい時にやってみたら、
確かに楽になりました。
ハッカには血流を改善する薬効が。
少なくとも戦前までは、
南魚沼市の、城内から五日町にかけて
苧畑(おばたけ)があって、
青苧(あおそ)が栽培されていた。
座機で織って、
仕上る着物はどれも無地。
布の本や織り子さんからの話で、
越後上布の原材料の青苧は、
全て、福島県昭和村産だと
聞いていたから、
からむし畑は無いものだったと
思い込んでいた。
これまで買い出してきた
麻着物の中でも、
ざっくり太い糸で織られた布が
たぶん、自家用自家生産のもの。
爺ちゃんが子どもの頃の行動範囲で
おしなべて作られていたならば、
おそらくもっと広い地域に、
青苧畑は広がっていたんだろうなー
何千年も前から
そのときいちばん身近な素材で、
〔衣〕は賄われてきた。
自分たちの普段着物は、
素材から織りまで。
爺ちゃんは4歳にして
麻の皮をはぐ仕事を
手伝っていたそうです。
子どもも大切な即戦力。
それからわずか、半世紀。
働き方や作り方、
どんな品物に囲まれるのか、
(近年は石油系素材がすごい)
目まぐるしい変化を、
古道具たちがぼそぼそ静かに
語っている。
お孫さんが作ってくれたと言う
大きなパウンドケーキを
持参してくださった方。
洋服は自分で仕立てている。
ハギレを活かした
のし目柄のパッチワークが
おしゃれ。
お孫さん3人の子育てをして、
今はひ孫ちゃんを見て。
私がスキーを教えたのよ〜と笑う。
時おりフキミソとか手作りの
美味しい差し入れがやってくるのは、
日々の特典、ボーナスかもしれない。
こちらからは、飲み物と
たまーに夕飯プレート。
(引っ越し先ではそこまで
おもてなしできないかも…)
余震に揺られながら、
食べる。話す。
中越地震からの経験か(?)
震度4はあんまり動じなくなったね、とか。
ゾワッとするし、泣きたくなっても。
100年200年も先輩な
道具や布があらわしてかたるのは、
たくさん手をかけて
身体と力を使ったけれど、
とれるものは自分たちでわりと、
まかなえるよ…
まだしばらく、全ては見渡せないな。
夜がふけてく。