閉店後の買い出し。
依頼主さまと
コンビニ駐車場で
待ち合わせ。
西の空が発光したように
美しかった!
ありがたいことに
今週は毎日のように、
様々な場所で
買い付けをしています。
(車で10分圏内)
蔵出し直後は
ゴミだらけ。
おはようございます!
…顔、洗いましょう。
ゴーロゴーロ。
木綿は強いので、
(弱いのもあります)
ある程度ゴミを取ったら
ネットに入れて、
洗濯機へポン!
繊細なものは、
一点ずつ手洗い。
こちらは
裂き織りの帯。
すごい色の
水になる…
赤みの強い
茶色が、
うっすら濁っている
程度になるまで、
何度も水を
替えながら。
布の埃っぽさが
消えました。
洗濯機で数十秒脱水して、
後は自然乾燥です。
差し入れでいただいた
美味しい焼き菓子に、
加熱したらすぐ
食べられる状態まで
洗った銀杏の実が、
袋いっぱい。
お客様や友達と
シェアしました。
このくらいの(昭和中期)
お皿は通常は
買い付けから除きますが、
きちんと味わうと、
いい柄だなぁ…
裏もかわいい。
ある日のご縁。
解体予定の蔵です。
長持ちの中に、
木箱の中に、
沢山の布たち。
懐中電灯の光で、
長〜い眠りから
起こしてゆきます。
メリンスで
一部穴ありなので
諦めた布、
そんなことが多々あり、
後ろ髪引かれる。
東西南北のお守りと、
火除けのお札。
古い会席膳の収まっている
箱の蓋には、
ネズミ除け。
今も八海山尊神社に行くと
似た札を購入できます。
天井あたりも
ロマン。
高い場所はどの蔵でも、
美しい藁細工などの宝庫。
民具はあまり
需要がないのと、
保管場所も
広く必要なので、
買取からは
除外しています。
…綺麗なのになぁ(涙)
洋服も今のところは
除外。
昔のプリーツスカートの
可愛いこと!
刺繍がステキ。
大麻畑の場所も
教えてもらいました。
今は水田になっている。
その頃はまだ
原種の大麻かしら。
(現在、栽培認可が
下りているのは、
無毒化されたF1種)
どんな景色
だったのかなぁ。
蔵の外へ
出していきます。
いつかどこかに
届くように。
私の手の中に収まるのは、
あるいは一瞬です。
美しい、
江戸縮緬のおこし。
ふくふく大黒様。
お多福さん。
もちろん、
ひょっとこも居ました。
狐さん。
海辺の街へ
旅立ちました。
ここからの写真は、
すこし前に行ってきた
全国名水百選にも
数えられている、
津南・竜ヶ窪の景色。
このところ、
大仏師、
松本明慶さんの言葉が
繰り返し頭に
浮かんでいます。
(彫る前の木の中に
仏様の姿が
見えているのですか?
と言う質問に)
仏様の姿は見えない。
ただ、
いらないところだけは
わかる。
そんなお話でした。
私はものを欲しがるし
溜め込みたがる。
全てが惜しい気がして。
自然は
完璧だと思う。
あるがままに。
不要なものなど
何もない。
自分には何かが
足りないと、
あてもなく
求めに行く。
だけど、
もしかしたら…
何かをどんどん
足すよりも、
いらないものを
取り除く作業こそが
必要。
あんまり全てが
良さそうに見えるから、
渇望するけれど。
無理なく自ずと
取り込むものだけで、
私たちは十分、
美しいのかもしれない。
このブログも
「仕事」として
書いてはいますが、
ともあれ生活の中には
コマーシャルが多すぎる。
いつも
「足りない」気に
させられる。
井戸を掘るように、
一つずつ
取り除く作業を
繰り返してみよう。
その姿は見えなくても、
いらないものは、わかる。
心の中に湧く
水を汲み出すように。
一つ一つを
取り除いた先に、
私だけの姿が、
それぞれの自然が、
現れますように。
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