春分。
季節を一跨ぎしましたね。
本日、15時まで
開店しています。
お花を学ばれていた
奥様の持ち物から、
花器をいくつか
譲っていただきました。
「ヒナマツリ」と書かれた
トランクの中に
収まっていた人形たち。
下の丸テーブル、
シンプルで使いやすそう。
*長崎旅の1日目の写真と
平行して書きます
完成形ではなく
素材として意識しながら、
古道具や布を
お渡しするようになりました。
玄関に並べていた
石臼たちを
全部頂戴と
取り置かれた方は、
家やお店を作る仕事。
左官屋さんにお任せして
玄関の三和土に
埋め込むのだそうです。
*ピカピカ羽田空港。
タイの国際空港で感じた
ダイナミックさは無くて、
もっとコテコテ日本建築でも
良いような
*3歳ジャストで
初フライトでした
*30分ほどで寝落ち。
帰りもフワッと機体が
浮かび上がった途端に眠る
(普段はなかなか、お昼寝しないのに)
かつて
最高技術にまで
高められた分野は、
当時はそれが
求められていたから、
お金が巡って、
技術者も多かった。
例えば、
お茶席でも使う
タバコ盆や香合などは、
細工が素晴らしい。
だけど、
現代でキセルは
吸わない…
香道の教室も、
この辺では
見当たりません。
*長崎上空。飛行機雲と並走!
屏風、
掛け軸、
(今でも季節ごと掛け替える
暮らしもありますが)
この地元の
伝統的な織物である
越後上布も。
庶民が少し頑張れば
手に入った、
当時の暮らしの必需品が、
現代の暮らしの
流れから逸脱して、
特別なものに
なりました。
*空港から
レンタカーショップに
向かう道すがら。街路樹が南国です
*まずは佐世保バーガー
食べてみようか!
と、向かった先は
日本のボートレース
発祥の地、大村競艇場
時代の変化で
取り残される分野は、
絶えず出てくる。
*佐世保に本店のある
KAYAの支店を訪ねました。
かなりボリュームたっぷり!
競艇場にも初めて入れて、
面白かったです
*岬や展望台だらけ。
時代の追い風が
ある時に、
それが必要とされる
一時期にだけ、
商売や技術は伸びるのでしょう。
*海の青さや緑の透明感は、
新潟の日本海とは別物。
南国を感じました…
(寒かったけれど!)
*清水の棚田。
精緻な石積みの棚田風景が
いたるところに
*雲仙の地獄谷入り口の
駐車場には…
だーれも居なくて
料金箱だけ
*君が管理人なのね!
*蒸気の噴出孔でグツグツ
…温泉卵でも作っているのかしら
*見渡す限りの、煮えたぎる
硫黄地獄でした
*長崎県内全域、猫多し
過去に到達した
その技術の結晶を
解体して、
再び、現代に
取り込めたなら。
市場価値が落ちてしまった
大きな屏風たち。
シワシワだったり、
破けていたり。
業者の競り市に出しても
おそらく値段は
つかないでしょう。
だけど…
燃やしていいの?
捨ててもいいの?
金箔散りばめられた
穏やかな筆致の景色は、
二度と描けません。
表具に用いられる
布や紙は、
とっておき揃い。
ざくろの布、
欲しいなー!
というわけで、
晴れた日を狙って
霧吹き吹いて、
解体します。
元の持ち主の方も
表装し直そうかと
見積もり取って、
ダメージ大きい分だけ、
相当な金額で諦めた
一双です。
買い付け先での
ワンショット。
虫も入っているし、
おそらく解体と共に
ゴミになってしまう
欄間代わりの黒柿。
建具もこれまで
どうしたらいいのか
途方に暮れていましたが、
同業者さんに
お願いしてみることに。
あの手この手で、
物流に乗せてみよう。
技術の結晶である
古いものたちが、
容易く
捨てられないように、
活かして貰えますように。
*地元の手打ち蕎麦屋、
永源さんで夕ご飯。うまい!
慣れ親しんだ味は落ち着く…
大きな世界の一部分に、
価値を認められ
組み込まれますように。
それが「仕事」の
正体のようにも、
感じています。