何十年ものの、
埃の積み重ね。
未使用の麻の蚊帳。
安く手に入るので、
来年の備えにも。
綺麗な銘仙の羽織。
幾つかの漆器がはけ、
新たな木箱のフタを開ける。
明治〜大正期の
上質な塗り。
今では叶いにくい、
国産漆を使うことが
当たり前だった時代です。
家具だって
合板じゃないよ。
昔の当たり前は、
現代の上質で最良。
十日町のお寺さんで
ジャズライブ。
古川麦さん。
叫ぶし走るし、
ごくごく当たり前の
子供の振る舞いゆえに、
出かける場所を
限定することが多い、
長い長い夕方の時間。
行けるイベントのあることが、
砂漠の中のオアシスみたい。
育児始まってから
二回目の、
夫に娘を預けての
夜の時間。
池のほとりの美味しいお店
(イ・ヒロッシェさん)へ。
玄米粉を使った
ノングルテンパスタ。
ビーガンの方にも
これは嬉しい。
予定は未定の連続に
頭は硬くなり、
交友関係が
ずいぶん狭まった。
いつの間にか、
ほとんどのオフの時間は
一人で行動する日々に
戻っています。
またみんなで何かやる、
あの熱気の中に
戻りたくもあり、
新しい時間の中で
練り上げてゆくような、
今の日々の貴重さも
感じています。
二ヶ月前の写真を見たら
もう今日と違う。
そんな娘と過ごせる時間は
きっとあっという間に
過ぎてゆく。
何か大きく拡大するより、
もっと閉じてどっしりとして、
風が吹いても
あまり揺るがない、
そんな硬さ。
私がそうして
日々を過ごす同じ時間、
周りの人の上にも
様々なことが起こり続けている。
ほんの数年、
違う時間の流れにいる。
また合流する縁も、
あるのでしょう。
ママ友さん経営の
隠れ家的美容室で髪を切る。
子供の話をする。
それが楽しい、今は。
お店に来られる方も、
たくさんの世界の断片を
臨場感たっぷりに語り、
私の元に運んで来てくださる。
ある人は言う。
「子育てって言いますけどね、
親が育ててもらってるんですからねぇ」
以前どこかで聞いた話でも、
やっと実感できて、
呑み込める。
残暑厳しい日にオススメな
三国川ダムの地下探検。
ダム水の放流の
迫力は子供の
トラウマになるレベル(笑)
けれど、子連れでなかったら
来なかっただろうな。
(大人お一人様にも
オススメしたい!)
買った靴が足に合わず
サイズ調整してもらいに、
謎だった駅前の
靴屋さんに初めて入ったり、
ローカルな探検。
十日町のアウトランド。
素晴らしい木造コテージが建ち並ぶ
キャンプ場です。
セルフビルド…というのが
信じられない規模の。
誘ってくださる人がいて、
ホットサンドの
楽しさを知れる。
これは娘二人だったら
来なかったなぁ。
雨でも、子供は
いつでも楽しんでいる。
真夜中2回、
合計4時間も
元気はつらつに起きだして
遊んでいた娘…
富士登山へ出かける
早朝の夫のお見送りが
できたという幸運…
私自身二歳半くらいから
記憶があるので、
今の彼女の日々のどこかを、
未来で思い返すこともあるはず。
笑っている瞬間が
多いといいな。
これから幾つかの
お祭りが続くので、
好みの渋い古着に
子供らしい?刺繍を少しだけ。
田植え枠を
ランプに作り変えた
お客様の作品。
明治時代の伊勢型紙を、
使っていただけました。
素敵です。
以前の八幡のお店に
確か最後から二番目に
来店された、
90歳ほどの
おばあちゃんのセリフを
思い出す。
「子育ては女の花よ」
人生にはいろんな花が
咲くのでしょう。
一つの花の時代を、
生きている。