*営業時間変更のお知らせ*
●8月3日(水)は
15時までの営業となります。
(1時間閉店が早まります)
ある日の
買い付け後の荷台。
家具は、少し拭う程度の
お掃除に留めて、
店内にどんどん
運び込んでいます。
扉が横開きの書庫と、
レザー×アイアンスツール。
器もそのまま。
複数の現場から、
モノたちが
入荷し続けております。
深いブルー。
幕末〜明治くらいのツボと
大理石のわんこ。
書き込みが綺麗。
文字をしたためるための机。
(上に銭箱がドンと乗ってますが)
どっしり碁盤。
下にある
長い長い和裁机は、
引き出し二つ付き。
味があるけれど、
プラスチックの持ち手は
廃棄して、
真鍮パーツに付け替え。
天板も良い雰囲気です。
しみじみ好きな器。
漆器も黙々と
入荷し続けています。
すぐ売り切れる
ツボ(漆の器)も、
今なら在庫が。
お土産で頂いた
フランスのクッキー、
美味でした。
さらりと敷いた帯、
単体で見ると
こんなに素晴らしい。
蓋付茶碗の有用性。
カーム、カーム(静けさ)。
古い模様は、
心を落ち着かせます。
昭和のぐい飲みも
全部違うと楽しいな。
安いです。
より取り見取り。
雨降りの日の買い出し。
二階の窓から緑を覗く。
田んぼの中を走る
電車の可愛さ。
ある日のこと。
幾つかの箪笥の修理を
職人さんにお願いしました。
ありがちだし、
この状態のまま
販売されていることも多い、
引き出しのロック。
出っ張りが邪魔して、
引き出しが奥まで
仕舞えません。
釘を一つ一つ外して
金具を取り出し、
鍵を引っ込めます。
こちらは、振動で鍵が
かかってしまい、
開かなかった引き出し。
こちらも解錠していただき、
またロックされないように、
機構を破壊してもらいました。
(箪笥の鍵、現代の生活では
もう使わないでしょうから。
鍵本体が、既に無いですし)
作りの良い明治箪笥。
この形の箪笥が
作られるようになったのは、
江戸も後半。
庶民がお嫁入りに
タンスを持たせるように
なってからだそうです。
見た目はモダンで
新しく感じられますが、
今の形になる前の
作り方ですね、と職人さん。
江戸時代は当たり前だった、
(明治にもまだ残っていた)
和釘が使われていました。
一つ一つ、打ち出して作った
小さな芸術作品。
「時代が新しい
箪笥になるほど、
見えないところには
手をかけないんですけど、
これはきちんとしてますね」と。
木の隙間を、砥の粉などで
塞いでいます。
確かに、この一手間は
よく見かける。
古い箪笥ならば。
さらに、板の接着は
炊いたご飯を練り潰して作った
糊(のり)のみ。
「これで数百年、
持つんですからね…」
(すごい顔してますが、う○こ中…
腕はログハウスで蚊に刺され(^◇^;))
古い家具には
見所がたくさんあって、
プロの職人さんに見せると、
それを教えてもらえる。
生きた知識の宝庫です。
ここがすごいんだよ、
それを語るとき、
キラキラした目をされて。
そんな瞬間に、
もっと立ち会いたいな…
お茶の稽古もそうですが、
お金がかかる!と
踏み出せなかったことが
沢山あります。
けれど、
案外そうでもなく。
*カラスウリの花
もちろん、
やり方次第。
それは職人さんも
おっしゃっていました。
見えないところまでやると
高額になるけれど、
見えるところだけならば、
ほんのワンポイントだけならば。
そこからでも、
始められる。
茶の湯の世界に
属することには、
あぁ、好きだなぁ…が
溢れていました。
アズマギク、ムクゲ、ヒオウギ。
お金を障害にして、
始めることを諦めなくて
本当に良かった。
盆略点前の
お稽古が始まって、
何と、これを覚えたら
とりあえず人様に
お茶をお出しできるんだ!
と知り、
ウキウキしているところです。
無知だからこその、
初めて知る
ワクワクもあります。
*綴れの帯
以前、着付けを
教えていただいていた先生が
「これから、
湿し灰(しめしばい)を作るの!
この暑いさなかでないとダメなの」
もう秋の炭点前の支度が
始まっているんだ…
*紬の帯
我が家のお客様の
お茶・お花稽古率は高いと
知ってはいましたが、
自分が知らないと、
そこには何も
生まれませんでした。
自らが浅いうちには
相手の浅い場所だけ、
深めれば
相手の深いものも
受け取れるようになる。
知らなければ、
その価値がわからない。
美しいリム。
手のとどく場所にある
豊かさを、
一つ一つ
受け取っていけば、
その総量で
大きく豊かになるかしら。
骨董を直しながら
使うこと。
これから少しずつ
仕事の中で取り入れて、
さらには生活の中へも
導きたい。
価値あるものを、
捨ててしまわないように。
買い付け後の一服。
美味しいコーヒーと
お菓子をいただきました。
大きいからという理由で、
また幾つかの
家具を置いてきました。
作りが良かった。
引き出しの配置も
面白かった。
だけど…
もっと、力が欲しい。
一人では限界があります。
打ち上げ花火。
祭りの後。
屋台の片付け、
どこか懐かしい風景。
なんでだろう。
どこに住んでいても、
夏になると
野菜がどっさり届きます。
買い付け先でも
持ってくかーと聞かれます。
机の下に入って、
何か食べたり、
作業するのが好き。
彼女だけの、秘密基地。
夏、と、秘密基地という言葉は
相性がいい。
三国川ダムの
しゃくなげ湖祭りへ。
昔ながらの
やすき節がきちんと
見られることも豊かさ。
…いい絣だな(笑)
光と風が、
裏方さんの姿を
浮かび上がらせていました。
ステージの上の魔法、
どんなジャンルでも、
舞台っていいもんです。
魚のつかみ取り。
子供が喜ぶ場所へ
連れて行っているようで、
私が子供に
連れて行ってもらってます。
ふと見たら、
絵本に食べ物が置いてある。
「食べさせてあげた。
そらちゃんと半分こ!」
笑ってしまう。
発売中のキャレル最新号。
また行きたいな、
渋も軽井沢へも。
連載コラムも
先日、最終回を校了しました。
最後は、豊かさについて。
古道具の世界は、
本当に豊潤な世界だと、
やっと心から
気づきつつあります。