天井まで届くような
大きな棚が欲しいなぁ…と
願っていたらやってきた。
飾り付けを始めました。
製図だってなんだって
任せておいて!
そんな天板サイズの机は
引き出しが8つも。
バックヤードは大混乱…
少しずつ、
掃除と整理をしています。
会席膳のセット1人前から
1客しかとれない、
このカタチの器が
大好きです。
蕎麦猪口にしたり、
アイスを盛っても
しょっぱいものにも、
似合います。
大正期の可愛い子たち。
初物の、ひも唐辛子と。
(蒸しサラダに入れたら、
香りがいいーー美味しいーー)
鉄瓶たちはお嫁に行きました。
写真に残す前に、
越後上布のハギレかたまり、
作家ものの竹の花入れなども。
…いいものは、本当に早い。
かといって、残り物でも
福の山が満開なのです。
買い取り品は、
現場で厳選しています。
コンディションと相談しながら…
お仕事の話をしてみたくて、
イ・ヒロッシェさんでランチ会。
銀の匙という
マンガを読んだ余韻で、
【今日は肉を食べます】
そんな気分に。
お命を頂戴しました。
…誠に美味しかったです。
厨房には、
かまくら型の窯。
美味しいものを作る場所は
カタチまで美味しい…
ここからは、延々と
"えちご川口 de チクチクちく。 池晶子BORO継ぎ刺し展"
の写真が続きます。
川口の17号線から
ちょっと入ったお山の上に、
立派な移築古民家が。
エントランスから
掴まれる…
大きな鯉のぼりに
ちくちく!
コロンと転がっている
布にみっちりチクチク。
素足で体感できる
作品たち。
気持ちいい!
心地よいものを
ちっちゃな命は知ってるようで
楽しげです。
みんなで、チクチクちく。
洗練されたリメイク服を
纏われている方もチラホラ。
足さばきで、
味ある布が揺れる。
麻やガーゼ状の
雰囲気の良い白生地にも
チクチク。
刺し子の糸で
浮き上がる布の波間。
ぶらりぶらりと、
オーナメント。
書院の重厚さに
負けない布たち。
カギさまだって立派だよ。
久しぶりに川口まで
足を伸ばしたから、
普段はなかなか行かれない
味乃家・魚野川さんに、
併設オープンした
ウサギ畑のパン屋さんへ。
ふきのとうメロンパン
桑イチゴ?のクリームパンとか、
どれもこれも美味しくて
ひと味違う。
作られている方は、
ダロワイヨの
パティシエさん(のチーフみたいな職)
だったそうです。
納得だわー。
会場では先着15名の
山菜尽くし膳に、
滑り込みで間に合いました。
(地元のお母ちゃんたちが
作ったそうです)
娘のお昼寝に期待して、
会場へは少し遅目に到着したものの、
この日はなかなか活発で。
汁物に手を伸ばす子を
片手でせき止めながら、
パンを食べた後でも、
優しい味わいにスルスル
山菜が胃に収まりました。
(ふきのとうの春巻き、
面白美味しかったー
手作りこんにゃくが幸せ!)
冷たいのあったかいの、
お茶のサービスがありがたい。
涼やかな風が通り抜けて、
夏日の下界とは別世界。
まんま食べて、
のんびり…
元気が出る色。
南相馬の仮設住宅で立ち上がった
刺し子サークル、とわの会さんの
作品が飾られていたお部屋。
ハギレごとに、いろんな個性。
紫陽花のブローチ、
素敵だな。
鯉のぼり。
ぶら下げるための
パーツだって愛おしい。
前市長さんの肝いりで
作られたという建物、
備品が美品、
全てに抜かりなし。
引き続き、はしゃぐ娘。
高い天井と立派な部材。
入れ替わり立ち替わり、
ワークショップは大にぎわい。
元気な池さんの声に、
参加者さんの笑い声が
重なります。
楽しいな。
これもいいなぁ。
企画を教えて下さった
スタッフの佐々木さんと。
建物の外には、
棚田風景が広がる。
そして3時過ぎに
やっと眠りに入りました。
コトリ。
刺し子の海で眠る娘。
どなたかが、ハギレの毛布を
かけて下さっていた。
名カメラマン櫻井さん。
あとで、撮影した写真を
いただきました。
いい記念になったー
(そこら中で寝落ち者続出)
閉会1時間を切ってから、
改めて、
作品たちをじっくりと。
買い付け先では、
後ろ髪を引かれることが多々。
私一人が扱える物量には
限りがある。
こうして歌うように
はしゃぐように布たちが
喜んでいる姿を見ると、
もっと掬い上げたい…
そんな熱が湧いてきました。
モノを活かして下さる
お客様へ手渡して、
この仕事を始めてよかったと
感じられるけれど、
一つ一つが持つ魅力の底へ、
まだ手が届いていないような。
帰り道、
国道はたのローソンの
すぐ裏手の神社の
わき水が美味しいと
教えて頂きました。
水筒に詰めて、
助手席で眠る娘を横目に、
心に新鮮な空気を抱くような気分。
ばーばの畑の
イチゴ摘みもそろそろ
おしまい。
ヒメジョオンを髪に挿す。
しばらくは、子供と本業に
腰を据え直そう。
それが出来るのは
今だけだから。
気持ちが揺れ動いた
数日間でした。